被ばく線量評価における新規細胞遺伝学的指標の有用性に関する研究
研究責任者 |
三浦 富智 弘前大学, 大学院保健学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 細胞遺伝学的被ばく線量評価法の一つである未成熟染色体凝縮(PCC)法を用いた線量評価におけるcell-cycle progression index (CPI)の有用性を検証した。ボランティア21名から得られた末梢血に各線量(0~10 Gy、1.0Gy/min)のX線を照射し、分離リンパ球培養後、 PCC法による染色体標本を作製した。その後CPIを求め解析を行った結果、CPIと線量には有意な相関があり、個人間、年代別、男女間のCPIに有意な差は認められなかった。従って、CPIは被ばく線量評価に有用な指標であることが明らかとなり、さらにCPIと被ばく線量との検量線を作成することができ、被ばく線量評価のスクリーニングにおける応用化が期待される。
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