脂質分子を活用するタンパク質精製のための省エネ型晶析モジュールの開発
研究責任者 |
島内 寿徳 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本課題では、タンパク質の結晶(アミロイドを含む)が得られ、その結晶形態(多形)の制御が可能な晶析膜モジュールを開発することを目標とした。モデルタンパク質としてアミロイドβペプチド(Aβ)を用いると、リポソームによる結晶化(アミロイド形成)とその形態制御も可能である事が分かった。次に、非対称孔構造を有する透析膜モジュールにリポソームを充填したものを晶析モジュールとして使用した結果。Aβアミロイドの高回収率(~80%)を達成した。しかし、膜モジュール環境が結晶成長挙動に影響を及ぼすため、形態制御は現時点では困難である事が明らかになった。今後はモジュール環境の影響を低減するため、リポソームを高濃度条件でゲルマトリックスに包埋するための技術開発を展開したい。
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