研究責任者 |
宮田 康史 名古屋市工業研究所, 電子情報部, その他
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 常温から100°Cを超える温度域で十分なプロトン伝導度を有する無機系電解質を開発し、燃料電池へ適用することを目的とした。新規無機系電解質の開発はセラミックスとガラスの複合材料とし、溶液から合成した。イオン伝導性は硫酸基と燐酸基を化合物に固定化して電池用電解質とした。得られた電解質は従来のNafion樹脂からなる燃料電池用電極を用いて評価用電池を作製し、イオン伝導度および基本的な電池特性を評価した。50μmまでの薄膜化によりプロトン伝導抵抗を減少させることができた。薄膜化により電解質のガス透過性が顕著になり開回路電圧の低下を生じたが、防止層を導入したところガス透過を抑制し電池特性を大幅に向上させ、実用化に近づけることができた。
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