半側空間無視を改善に導く効果的なリハビリツールの開発
研究責任者 |
河島 則天 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究では、臨床場面で即時応用可能な半側空間無視を改善に導く効果的なリハビリテーションツールを開発することを目的とした。具体的には、タブレットPCとLabVIEWによるグラフィカル開発環境にて、半側空間無視の評価に用いられるBIT行動性無視検査の線分末梢課題・星印末梢課題といった単純な筆記テストをベースに、無視空間に注意を促すような作業課題を考案した。プロトタイプ版を臨床現場(作業療法士)より得たコメントを基に改良した上で、計画通りシステム開発を終え、脳卒中患者10名(うち空間無視患者5名)を対象とした試用評価を行った。その結果、(1)視覚刺激よる注意喚起を用いた無視症状改善のリハビリツールとしての有用性、(2)無視症状の定量的把握のための評価ツールとしての有用性を確認した。
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