極限環境下における高性能インバータ駆動モータに向けた絶縁診断技術の開発
研究責任者 |
菊池 祐介 兵庫県立大学, 大学院工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | モータ巻線の部分放電開始電圧の低下からモータ巻線の絶縁劣化を診断する技術を提案し、その基礎データを取得した。小型の実機モータを熱劣化させ、部分放電開始電圧を測定した結果、熱劣化の進展により部分放電開始電圧が低下することを明らかにした。また、部分放電により発生した電荷がモータ巻線表面に蓄積することにより、部分放電開始電圧が大きく変動することを見出し、劣化診断技術の精度向上につなげた。部分放電測定器の最適化として、方向性結合器を用いた部分放電測定器の導入により、高湿度環境下においても高感度で部分放電を検出できることを明らかにした。これらの成果をもとに今後は製造ラインにおけるモータや顧客先のモータにおける絶縁劣化診断システムを構築していく。
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