メタボリック症候群の原因となる複数の症状に対して同時にかつ効果的に作用する乳酸発酵食品の開発
研究責任者 |
渡部 忍 島根県産業技術センター, 機能性食品産業化プロジェクトチーム, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | メタボリック症候群の効率的な対策として研究責任者らが島根県松江地域の特産品である「津田かぶ」から分離したGABAを生産し且つコレステロール低下効果を示す乳酸菌(L.brevis 119-2)を用い両方の効果が同時に期待できる機能性食品製造の可能性を検討した。その結果、蛋白質分解酵素活性が高くGABA生成に必要な遊離グルタミン酸を産出する菌株の選抜、また津田かぶ由来乳酸菌のGABA生産に関与するgad遺伝子高発現の培養条件を見出した。さらに、発酵乳試作品を投与したラットのコレステロール低下効果を確認し、両方の機能性を発揮する製品開発のための基礎条件を確定した。しかし、蛋白質分解菌株とGABA生産乳酸菌による複合発酵条件の設定までには最終的に至らなかった。今後、今回得られた条件について企業の協力を得ながら製造現場での実証試験を行い、製品化に向けた検討を進める予定にしている。
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