リアルタイムPCR装置を利用した蛋白質ポリマー化反応測定システムの開発
研究責任者 |
恩田 真紀 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | アルツハイマー病などの蛋白質がポリマー化して起こる疾患群の研究は世界中で実施されており、蛋白質のポリマー化反応を簡便に測定できるシステムのニーズは極めて高い。本研究では、市販のリアルタイムPCR装置を利用し、少量の蛋白質で迅速にポリマー化反応を測定するシステムを開発した。本システムを利用することにより、わずか0.2mgの病原蛋白質で96通りの測定が同時に実施でき、90分の測定時間で5種類のポリマー化抑止剤を見出すことができた。また、本システムで得られたポリマー化速度は、既存法で得たものと遜色なかった(誤差0.5%以内)。今後は、システム実用化に向けて汎用性を高めるための研究開発を行う。
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