医薬品開発候補物質の輸送スクリーニングのための汎トランスポーター阻害剤の開発
研究責任者 |
高野 幹久 広島大学, 医歯薬学総合研究科(医), 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究では、トランスポート実験に用いる氷冷した反応停止・洗浄液(以下、氷冷バッファー)に適切な阻害剤を加えない場合、正しい結果が得られないトランスポーター群(低温忍容性を示すトランスポーター群)があることから、全てのトランスポーター機能を阻害しうる汎トランスポーター阻害剤の開発を目標とした。各種タンパク質修飾剤・変性剤を候補阻害剤とし、低温忍容性を示すヒト赤血球膜のグルコーストランスポーターおよびヌクレオシドトランスポーターを対象に検討した。その結果、尿素とホルムアルデヒドの混合液が有用であることを見出し、所期の目標はほぼ達成できたと考える。今後、培養細胞系等を用い、その汎用性についてさらに検証を進める予定である。
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