研究責任者 |
白石 貢一 東京慈恵会医科大学, 総合医科学研究センター医用エンジニアリング研究室, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究の目的は固形がん診断用高分子ミセルMRI造影剤の実用化に向け、生体に安全かつ、これまでと同等、もしくはそれ以上の固形がん診断能(ターゲティング能、造影効果)を有する高分子ミセルMRI造影剤の作製をすることである。In vivo実験に対応するin vitro評価系を確立し、作製した本MRI造影剤の細胞毒性実験、マウス血中循環性実験を行った。細胞毒性実験から本MRI造影剤は腹腔マクロファージへの取り込みが極めて低く、IC50が1-3mg/mLであった。血中循環性は24時間後に25%以上が残存し、本MRI造影剤は低い細胞毒性と固形がんへの高いターゲティング能を示す可能性が示唆されたが、正常組織への慢性的な毒性、組織切片評価などにより一層の安全性評価を行うことが必要と考えられる。
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