エナジーハーベスティング利用を想定した零次共振アレーアンテナを用いた高効率レクテナの開発
研究責任者 |
山本 綱之 山口大学, 大学院理工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 「UHF帯動作零次共振アレーアンテナ」、 及び10mW未満の入力電力時に40%以上のRF-DC変換効率を実現する「UHF帯動作RF-DC変換回路」を開発する。 実施期間内において、 これまでよりも、 より小さい入力電力で動作する「UHF帯RF-DC変換回路」を開発した。 開発したRF-DC変換回路は入力電力が3mW以上で40%以上のRF-DC変換効率を示した。 さらに1μWという微小電力入力時でも整流動作を示すことを実験的に確認した。 開発を進める中で、 零次共振アンテナは損失が大きく高い利得が期待出来ないことが判明したため、 代替となる高利得UHF帯動作アンテナを用いて「UHF帯動作レクテナ」を開発した。 開発したレクテナを用いて無線電力伝送の実証実験を実施し、 蓄電池への充電を想定したキャパシタへの充電実験、 発光ダイオードの点灯実験に成功した。 今後、 高利得零次共振アレーアンテナの開発を進めると共に、 開発した微小電力用RF-DC変換回路を、 TV放送波や無線LANの電磁波を利用したエナジーハーベスティングへ応用することを目指す。
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