無線LANにおけるネットワークコーディングとブロックACKの適応的連携に基づくマルチメディア配信基盤の研究
研究責任者 |
谷川 陽祐 大阪府立大学, 工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 無線LANを用いたマルチメディア配信においては、パケットロスによる通信品質低下に対処する必要があるが、特にマルチキャストで配信する場合、基地局が全受信端末局のロス状況を把握することや全端末局に対してロスパケットを完全に再送することが困難である。本課題では、ネットワークコーディングとブロックACKを適応的に連携させてロスパケットを効率的に再送することで上記問題に対処した。端末局からのロス状況通知や基地局からのロスパケット再送の頻度をパケットロス率、伝送遅延に関する目標値の範囲に適切に限定することで、当初の目標性能を達成できることを示した。今後は、各構成システムのブラッシュアップおよびネットワーク利用形態の一般化に関する発展課題に取り組む予定である。
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