空間的水素漏えい監視システムの実現を可能にするRF水素検知タグの開発
研究責任者 |
岡崎 慎司 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 水素の漏えいを高信頼性かつ低コストで監視可能とするため数多くの低コストセンサを無線化配置した分布型システムに着目した。本研究では、無線タグ自体に電源や信号処理回路を必要としない、アンテナコイルにセンサ機能を付与した極めて単純な構造のセンサを実現することを目標とした。アンテナ部にPt/WO3膜をゾルゲル法により固定化した水素検知タグを作製した結果、水素曝露によりPt/WO3膜が絶縁体から良導体に変化するため、アンテナコイル部に大きなインダクタンス変化が生じることを見出した。さらに目標である1ケタ以上の出力変化、10s以下の応答速度を達成した。今後更なる高感度化を目指すとともに当該デバイスを分散配置したセンサシステムの開発を行い、実適用性の高い運用技術の確立を目指す。
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