バーチャルリアリティ評価のための心理・生理的評価法の開発
研究責任者 |
寺本 渉 室蘭工業大学, 工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本課題は、バーチャルリアリティ(VR)環境がどの程度「現実環境に近いか」を測定するための客観的尺度を、心理的リアリティを基準にして開発することであった。VR環境に再現された3次元空間の奥行き距離のリアリティを評価する指標として、大きさの恒常性現象と残像の大きさ(エンメルトの法則)の取り上げ、両者の有効性、定式化可能性を実環境とVR環境における心理実験によって示した。また、VR環境に再現されたコミュニケーション相手の存在のリアリティについても検討し、社会的サイモン効果を利用して評価可能であることを示した。技術移転を目指し、今後は、生理学的指標との対応づけを行い、脳情報処理の観点から補強していく必要がある。
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