研究責任者 |
能嶋 光子 愛知県水産試験場, 観賞魚養殖グループ, 主任
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本提案課題では、水泡眼が今後有望な免疫動物となるかどうか、その可能性を確認することを目標とし、1水疱内液中IgMの特定抗原に対する免疫獲得、2水疱内液由来IgMによる蛋白質定量系の確立、3水疱内液由来IgMを用いた抗体医薬の可能性について検討した。その結果、水疱内液中に免疫を誘導するためには、水疱内に直接抗原を接種するのが最も効果的であること、作成された抗体を用いて抗原となる蛋白質の定量が行えることを明らかにした。また、水疱内液由来IgMを用いた抗体医薬については、腹腔内投与によりその効果を確認した。今後は、産生されるIgM量を増加させる、長期にわたってIgMを回収する技術の開発、投与する抗体の体内の取り込みについて検討を進めていきたい。
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