低侵襲な肺機能評価のための呼気イソプレン計測法の開発
研究責任者 |
手嶋 紀雄 愛知工業大学, 工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 患者の肺機能をモニターするために、換気血流(V/Q)比が測定される。しかし不活性ガスを含む生理食塩水を静脈注射しなければならない。本研究の最終目標は、体内に元々存在する揮発性ガスで代替することによって注射を伴わない低侵襲なV/Q比の測定法を確立することである。イソプレンは呼気ガスの1つであり、代替分析成分として有力な候補である。本年度はイソプレンの自動化学分析法の開発を行い、ppmレベルのイソプレン定量法を確立した。呼気イソプレン濃度レベルはppbレベルであるため、イソプレン吸収液の組成を変化させることにより吸収率の向上を図り、今後は感度を高め、さらに他の呼気ガス成分との同時定量法の確立を目指す。
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