真核生物の有用代謝経路遺伝子群を原核生物に移行する手法の開発
研究責任者 |
柘植 謙爾 慶應義塾大学, 先端生命科学研究所, 特任講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 真核生物である藻類ヘマトコッカスが生産するカロテノイド合成遺伝子群を原核生物である大腸菌に移植し大腸菌によるアスタキサンチン生産することで、真核生物の有用代謝経路遺伝子群を原核生物に移植する方法について検討した。ヘマトコッカスcDNAライブラリーから次世代シーケンサーによりアスタキサンチン合成遺伝子の塩基配列情報と、その発現量情報を同時に取得し、これに基づいてバクテリアで機能するようにオペロンを設計し、アスタキサンチンが生産可能か検証した。その結果、フィトエン不飽和化酵素の反応ステップのみ既存のバクテリア由来の酵素に頼らざるを得なかったが、他の5反応ステップについてはヘマトコッカス由来遺伝子により大腸菌でのアスタキサンチンの生産が可能となった。
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