DPD欠損症のスクリーニング検査を指向した尿中ウラシル定量法の開発
研究責任者 |
柴田 孝之 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本申請課題では、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ(DPD)欠損症のスクリーニング検査法の開発を目的として、尿に試薬を添加し加熱した反応液の蛍光強度を測定するだけでウラシルを定量できる技術、及びマイクロプレートリーダーを使用した尿中ウラシルの多検体同時定量法の開発研究を行った。その結果、尿中ウラシル濃度を正確に測定できるブランク反応を見出し、日本人成人の正常な尿中ウラシル濃度範囲をカバーできる、多検体の同時ウラシル定量に成功した。今後は、実際のDPD欠損患者から得られた尿を用いて、本技術が実際にDPD欠損症のスクリーニング検査法に成り得ることを証明する。また、本技術を血液に応用し、血中ウラシル定量法の開発及び血中ウラシル濃度とDPD欠損症の相関を調べる予定である。
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