低コスト小型移動電源用固体高分子形燃料電池(PEFC)の開発
研究責任者 |
阿布 里提 弘前大学, 学内共同利用施設等, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究開発は、小型移動体電源としてのPEFCの実用化に必要な低コスト化・軽量化・コンパクト化に資する技術レベルの確立を目標として、当初の研究開発内容を予定通り進行させ、性能予測シミュレーション評価に基づき、電解質膜厚さとセパレーター厚さの低減や白金使用量の低減等を図りながら20セルスタックを作製し評価を行った。その結果、電解質Nafion膜としてNRE-212(膜厚51μm)から薄いNRE-211(膜厚25μm)と、白金使用量を1mg/cm^2から0.5mg/cm^2に低減して作製したMEAの方がやや性能が高く、セル数を増やすことにより電圧の向上とスタック幅を4cm低減できた他、水素無加湿条件で加湿した場合の約90%の出力がある等スタックの軽量・コンパクト化を達成した。しかし、ユニット性能向上を達成したものの、スタック性能値は期待値まで上がらず、今後の課題となった。
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