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放射線による骨髄抑制に対する経口治療薬の開発研究

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 松本 幸子  東北大学, 附属創生応用医学研究センター 分子病態治療学分野, 助教
研究期間 (年度) 2011
概要骨髄障害後の造血再生には線溶系酵素の活性化が深く関わっている。申請者らは内因性t-PAを活性化する低分子経口PAI-1阻害化合物に着目して、東海大学との連携の下、放射線による骨髄障害モデルマウスでの治療効果の検討を進め以下の結果を得た。PAI-1阻害化合物TM5275は、t-PAをはじめとする線溶系酵素群を活性化し、造血幹細胞の増殖分化を促進し、末梢白血球や血小板を回復させたのみならず、生存率を改善し、ヒト臍帯血細胞の移植モデルにおいてヒト造血細胞を増加させた。以上より、PAI-1阻害薬が造血幹細胞移植後の造血回復期間を短縮する可能性が示唆された。今回TM-5275で示したように、一連のPAI-1阻害化合物が更に優れる放射線防御作用を有する経口PAI-1阻害薬になる可能性が示唆された。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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