過熱水蒸気を用いた輸出入青果物の駆虫・消毒等検疫処理に関する新技術開発
研究責任者 |
弦間 洋 筑波大学, 生命環境系, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 我が国における青果物輸出入時の植物検疫処理においては臭化メチルや青酸ガスなどの有毒薬剤を使用した燻蒸による検疫処理が一般に行われている。しかし、これらの薬剤使用は環境への影響、残留農薬の懸念、処理作業の安全性や対応処理施設の欠如など多くの課題を抱えている。それに対処するため、薬剤を全く使用しない無薬剤検疫処理技術の研究に取組み、過熱水蒸気の凝縮潜熱を利用した蒸熱処理による輸入バナナ果実の検疫処理技術を開発した。本研究では、青果物の多量処理を目的とした高精度温度制御を備えたコンベヤー式蒸熱処理装置を開発し、バナナ果実品質への影響がなく、実用可能性が十分あることを確認した。
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