難削材の超精密切削加工におけるダイヤモンド工具の長寿命化
研究責任者 |
本田 索郎 大阪府立産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 超精密切削加工における単結晶ダイヤモンド工具の長寿命化を目的とし、電気援用切削、および加工前の工具の熱処理という二つの手法を試みた。前者では、導電性ダイヤモンド工具による炭素鋼(SS400)の切削において、アルカリイオン水を切削液に用いることで、良好な仕上げ面を維持できる切削距離が大幅に増加した。その際、工具-被削材間に流れる微小電流が仕上げ面性状の向上に関与している可能性を見出した。また後者では、無電解ニッケルめっき層の加工において、熱処理工具が非熱処理工具の2.5倍以上の寿命を有する結果が得られた。今後、複数の工具で検証実験を行い、再現性が確認できれば、実用性の高い技術になる。
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