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環境配慮型セレンフリー無機系赤色顔料の実用化促進に関する研究

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 楠本 慶二  独立行政法人産業技術総合研究所, サステナブルマテリアル研究部門 セラミックス応用部材研究グループ, 主任研究員
研究期間 (年度) 2011
概要現在、鮮明な赤色を示す無機系顔料としては、金属セレンを着色源とする顔料が主に使用されており、セレンは毒性が高いことからセレン系顔料を代替可能で安価な無機系顔料の開発が望まれている。また、道路交通標識においては、紫外線によって退色しやすい有機系の赤色塗料が使用されており、規制標識における赤色の退色が長年の問題となっている。著者らは、クエン酸鉄化合物を着色源として使用し、これらを各種の酸化物とともに熱処理した後、塗料化することによってセレン系赤色顔料の代替となりうる酸化鉄系赤色顔料の開発を目指した。その結果、目標とするセレン系顔料にかなり近い赤色を示す酸化鉄系赤色顔料を開発した。さらに、将来の実用化を促進するために、各種の市販ベンガラ粉末を入手し、クエン酸鉄系赤色顔料の実験で得られた知見をもとにして実験を行った結果、交通規制標識のJIS規格の赤色とほぼ同等の酸化鉄系赤色顔料が得られた。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-25   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2023-03-29  

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