砂漠集落の水資源確保のための熱電素子利用型水分結露装置の実証研究
研究責任者 |
田川 公太朗 鳥取大学, 地域学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 乾燥地に豊富に存在する風力発電や太陽光発電によって生産された電力を用いて、熱電変換素子による冷却面を作り出し、その冷却面で大気中に含まれる水分を取得する結露装置の実用化を目指している。本研究開発では、冷却面の構造改善による造水量の増大を図ることと、実用を想定した条件による装置性能を検証するための実証試験を行った。新たに考案した冷却フィン構造を導入し、従来のフィン構造に比べて結露する水分量が増加することを検証した。中国西部の乾燥地の温度や湿度を模擬した試験結果から、夜間から朝方の時間帯において相対湿度が高く、造水量の増加割合が大きくなることが分かった。一方で、実用に供する取得量(目標値)に向けた装置構造の改良、結露装置の耐候性の向上等、実用化に向けての課題も明らかになった。
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