水環境浄化型植物「ヒシ」の高機能性素材としての利用に関する研究
研究責任者 |
安田 みどり 西九州大学, 健康福祉学部健康栄養学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 水草の一種であるヒシは、水質汚濁に役立つ水環境浄化型の植物である。また、ヒシは地元(佐賀県神埼市)の特産品で、古くから食経験があり、安全・安心な素材である。ヒシの実の部分は焼酎などの原料に使われているが、ヒシの外皮は廃棄されている。本研究により、ヒシの外皮にはポリフェノールが多く含まれ、高い抗酸化作用が認められた。また、ヒシの外皮の抽出物は、アミラーゼ、アンジオテンシン変換酵素(ACE)、リパーゼなどの酵素を阻害することが明らかになった。以上の結果より、ヒシは糖尿病、肥満、高血圧症などの生活習慣病を予防することが期待され、地域産業の活性化を担う高付加価値の素材であることを明らかにした。
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