MAPキナーゼTNNI3Kを用いた新しい心疾患診断薬の展開研究と開発
研究責任者 |
頼仲 方一 熊本大学, 生命科学研究部, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | TNNI3Kは心筋特異的に発現するMAPキナーゼである。最近我々はTNNI3K遺伝子を高発現する心筋前駆細胞をマウスの梗塞心筋局所へ移植し、その心筋細胞再生の促進、梗塞面積の減少、左心室リモデリングの改善を示した。さらに、TNNI3Kポリクローナル抗体を用いて、健常者と急性心筋梗塞(AMI)患者のTNNI3K血中レベルを測定したが、AMI患者の血中TNNI3K濃度は健常者より十倍以上高いことが分った。今回は、これらの成果を進展させ、特異性が高い心疾患診断薬開発を目的とする。具体的には1)ヒトTNNI3K蛋白に対するモノクローナル抗体の作製;2)迅速なELISA測定系の確立;3)200例以上血液サンプルの検証;4)心疾患発症と血中TNNI3K濃度の経時的相関性;5)既存のcTnIマーカーとの比較を行う。
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