考古遺物実測図化のための大量同時計測型多方向形状計測システムの高度化
研究責任者 |
今野 晃市 岩手大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本課題では、土木工事などに伴う緊急発掘調査により出土した遺物を効率よく処理し、迅速に発掘報告書を作成するための基盤となる計測ハードウェアの改良と、組み込みソフトウェアツール群を高度化した。具体的には、これまで申請者らが開発してきた3次元形状計測システムを拡張し、より複雑な形状を精度よく計測しながら、計測による欠損を補完する手法を組み込んだ。計測データを実測図作成の次工程に適用して、計測データの評価を実施した。これによって、従来75%程度の割合で自動化されていた遺物処理を97%程度まで引き上げ、発掘報告書作成や文化財のデジタルアーカイブを高度に支援できる計測システムを開発することができた。今後は、本システムを中核とした実用化開発を行う。
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