長残光性蓄光材を用いた感染症媒介蚊誘引性ディバイスの開発
研究責任者 |
相内 大吾 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 光エネルギーを吸収し、暗条件下で長時間発光できる蓄光材を用いた蚊類誘引ディバイスの開発を目的とし、蚊類に対する蓄光材の誘引力を評価した。特に従来の空間移動系による誘引力の評価に加え、自由飛翔系による蚊類の行動量をリアルタイムに定量することでより実相に即した誘引性能を検証することを目指した。空間移動系によるチョイステストでは、試験開始1時間後から蓄光材へ誘引されることが明らかとなった。しかし、自由飛翔系により誘引行動量を測定した結果、蓄光材単独では誘引性を示さなかった。一方、誘引処理を加えた条件下では、全体の行動量が増加し、暗期において蓄光材に対する誘引性を示した。今後より詳細な、例えば蚊類の電気生理学的な解析や蓄光材の発光波長の調節を通じて、より効率的な誘引が可能である可能性が示唆された。
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