加工性が高くナノポア径制御可能なキチン・キトサン膜の生医学材料への適用性評価
研究責任者 |
寺本 好邦 京都大学, 農学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究では、アシルキチン/ポリカプロラクトン(PCL)ブレンドと部分分解により調製されるナノポーラス膜のプロセッシング性調査、膜の基本的なキャラクタリゼーション、および生医学材料としての適用性評価を目的とした。膜の力学特性は、成分間の相溶性とブレンド組成により幅広く制御できた。膜中のPCL成分の等温結晶化挙動の解析によって、膜内でのアシルキチン非晶、PCL非晶部、ならびにPCL結晶部の混在様式を明らかにした。これにより、部分分解プロセスと膜の微細構造との関係が明確化できるようになった。以上のように膜自体の評価についてはほぼ予定通りの成果が得られたが、生医学材料への応用について再現性のあるデータを得るためには、更なる検討が必要である。
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