東日本大震災におけるヒューマニタリアン・ロジスティクスに関する共同研究
研究代表者 |
谷口 栄一 京都大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 東日本大震災における地震、津波、原子力発電所の事故によって避難所に避難されている方(ピーク時約44万人)、あるいは自宅待機の方に対して、行政・物流事業者などがどのように救援物資を配送したのか、あるいは配送しているのかについて、日米共同でヒアリング調査を行う。今後の災害時のヒューマニタリアン・ロジスティクスの確立のために、実際のデータを収集するとともに救援物資配送に携わった方の意見を聴取する。成功した点および失敗した点を抽出し、その原因の分析とともに、改善のための提案を行うことを本研究の目的とする。また、被災者への供給不足およびトラックの総走行距離を最小化するような多目的配車配送計画モデルを開発し、実際のケースにおける最適化について妥当性を検証する。本研究を行うことによって、東日本大震災での救援物資配送における調達・組織・情報収集・情報伝達・運用の問題点が明らかになり、災害時の救援物資配送改善のための提案を行うことができる。また、多目的配車配送計画モデルを実際に適用することにより、災害時の救援物資配送の最適化についてその妥当性を検証できる。
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研究領域 | 東日本大震災 |