一般廃棄物焼却残渣中に含有される鉛の不溶化技術の実用性評価
研究責任者 |
佐藤 研一 福岡大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 焼却処理施設より排出される焼却飛灰は、薬剤処理(キレート処理)を施した後、管理型処分場にて埋立処分している現状にあり、処理コストが高く、環境変化に伴う再溶出の懸念が問題となっている。本研究開発は、焼却飛灰中に含まれる高濃度の鉛に対し薬剤処理に代わる新しい不溶化処理方法の開発を目標としている。本年度は、昨年度完成させた不溶化装置を用いて実証実験を行った。その結果、焼却飛灰中の鉛を効果的に不溶化させることが可能であり、僅か6時間以内で鉛を土壌環境基準値以下まで低減させることに成功した。今後は、より短時間での不溶化処理の検討を行っていくとともに、実用化に向け焼却炉メーカーにも参加して頂く予定である。
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