高速摩擦による環境負荷低減コーティング層の生成技術の開発
研究責任者 |
大谷 忠 東京学芸大学, 教育学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究は高速回転させた工具を用いて木材表面を摩擦することによって、摩擦熱と機械的作用によって、環境への負荷の少ない変質層の生成を行うことを目的とする。また、高速摩擦条件の制御により、新しい機能性を持たせた木材表面の生成を行うための技術開発が目標にある。本研究では、異なる凹凸形状をもつ工具を木材表面に転写させることによって、ある程度の凹凸形状の転写が可能であることがわかった。さらに、その形状の転写がより平滑な表面では、新しい機能性として、撥水効果の高い表面が得られることがわかった。さらに、既存の実験装置を改良することにより、従来の摩擦によって得られる機械的および熱的な影響をより高めることができる装置を試作した。今後の展開では、撥水効果に関するさらなる詳細な検討や、新しく試作した装置を用いて、より機能性の高い木材表面を生成する技術を開発していくことが課題になる。
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