研究責任者 |
吉澤 篤 弘前大学, 大学院理工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本課題では15°C-35°Cの温度範囲でアモルファスブルー相III(BPIII)を発現し、室温における応答時間が1ms以下のブルー相液晶材料の開発を目標とした。実用的なシアノビフェニル系ネマチック液晶組成物に含フッ素棒状液晶とT型ブルー相安定化剤を混合し、得られた液晶材料にキラル化合物を添加することで、28.5°Cから47.9°Cの温度範囲でアモルファスブルー相IIIが発現した。その全温度領域で電界-透過率曲線にヒステリシスがなく、応答時間は1ms程度であった。低分子系のみでブルー相の温度範囲を拡大し、ヒステリシスフリーの高速応答材料を開発する指針が得られた。しかし、駆動電圧の低下には至らなかった。今後は国内外の機関と共同し、駆動電圧の低下を目指す。
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