概要 | テトラチアフルバレノチオキノン-1,3-ジチオールメチド骨格を有する低バンドギャップ半導体にアンカー部としてヨード基を導入した太陽電池用色素の探索を行った。ヨード基と酸化チタンとの間のhalogen bondingは色素吸着を行うには弱いことが明らかとなった。そこでアンカー部としてカルボキシル基を導入した誘導体を合成し、その太陽電池性能を評価した。変換効率は最大で0.5%であった。これは、誘導体のLUMOの準位が酸化チタンの伝導帯より低く、色素から酸化チタンへの電子移動が効率よく行われないからであることが明らかとなった。
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