未利用資源(小型エビ類)の有効活用のための天然由来成分を用いた鮮度保持技術の開発
研究責任者 |
今田 千秋 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 全国の底引網漁で混獲されるサルエビやオキアミのような小型エビ類をレジャー用の釣り餌として有効利用するために、冷凍エビの解凍後に黒変・軟化しないような天然由来成分の探索を行った。その結果、海洋由来糸状菌(H1-7株)の培養液を0.6%添加した溶液に、さらに卵白1.25%および小麦由来ペプチド2.5%を加えて解凍すると、6時間たってもこれらのエビは全く黒変しないのみならず、引っ張り強度の低下も見られなかった。今回試作された釣り餌の効果を調べるために、本年6月上旬~7月中旬にかけて合計3回茨城県鹿島港においてアジ、サバを目的魚種とした1本針のウキ釣り仕掛けによる釣獲試験を実施した。その結果、試験区の方は対照区に比べて釣獲率が顕著に高く、また目的魚種の釣獲比率も高かった。
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