癌細胞のヒストンアセチル化パターンによる治療効果予測システムの開発
研究責任者 |
佐藤 慎哉 名古屋市立大学, 医学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 前立腺癌におけるヒストン修飾パターンをヒト前立腺癌組織、細胞株を使用して検索した。その結果、癌組織では組織学的悪性度の高い前立腺癌細胞でヒストンH3リジン9番のアセチル化が有意に低下していること、癌細胞株ではヒストンH3リジン9番のアセチル化、ヒストンH3リジン4番のトリメチル化が種類によって異なることを示した。さらに前立腺癌細胞株が薬剤感受性を有する複数のHDAC阻害剤を暴露した際、ホルモン治療感受性・抵抗性前立腺癌細胞株ともに大きく変化する遺伝子として、アンドロゲン受容体、アンギオテンシン、ErbB2 等が存在した。以上より、ヒストン修飾パターンおよびアレイから得られた遺伝子情報を利用して、前立腺癌の薬剤感受性を予測できる可能性が示唆された。
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