機能性物質を高効率で内包できるリポソーム製造技術の開発
研究責任者 |
市川 創作 筑波大学, 生命環境科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 多相エマルションを基材とした新規リポソーム製造技術を、食品や薬品産業分野へと最適展開するため、各産業分野において使途に応じた物質内包リポソーム設計・製造の可能性を示すことを目標とした。食品および医薬品製造の安全基準の下で使用できる種々の乳化剤を使用して、親水性物質を高効率で内包化し、サイズ制御された分散安定性の高いリポソームを作製できることを明らかにした。また、リポソーム作製プロセスにおける液中乾燥条件を検討し、安全性の高い乳化剤を使用した系で内包率を78%程度まで向上できた。さらに、リポソームへの内包化が困難とされる低分子の親水性薬理成分ついて、既存法の2倍となる高い内包率を達成できた。これに加え、内包率向上メカニズムについて検討し、乳化剤選択の指針を示した。今後は、本研究で得られた『多相エマルション法』の汎用性を関連産業に訴求し、本製造技術の産業技術としての応用展開を図る。
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