プロリン異性化酵素Pin1活性阻害による非アルコール性脂肪肝炎の治療開発
研究責任者 |
浅野 知一郎 広島大学, 大学院 医歯薬学総合研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 近年の生活習慣の変化に伴って、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の患者数は顕著に増加している。NASHは肝臓への脂肪蓄積と炎症が合併した病態であり、肝硬変や肝癌へ進行するため、新規治療法の開発が強く望まれている。申請者は、Pin1が脂肪蓄積と炎症の両方に関与していることを報告し、さらにNASHの肝臓ではPin1の発現が亢進していることを見出した。また、Pin1の遺伝子欠損マウスではNASHの発症が強く抑制される知見を得た。さらに、本研究では、Pin1特異的阻害薬を投与するとNASHの発症が抑制される結果が得られた。Pin1特異的阻害薬を肝臓へ選択的にターゲッティングさせるために、nanoparticleに封入する方法を採用することでNASHへの治療への応用を開発中である。
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