研究責任者 |
松井 正顯 (財)名古屋産業科学研究所, 研究部, 上席研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | レアアースを含まない超磁歪材料として、Ni2MnGa合金に着目し、その実用化のために、(1) Ni2MnGaの中間相変態点(LPB)を上昇させる。(2)キュリー点を上昇させる。(3)磁歪特性の外気温依存性を軽減けるため、LPB巾の拡大を目指す。(4)従来のものより、10倍程度の高感度捻りトルクセンサーを試作する。などの目標を立てた。その結果(1)、(2)は元素置換実験によって達成された。(3)ではLPB巾は熱処理によって制御できることが分かった。(4)では、目標とした10倍以上高感度な捻りトルク計を試作した。しかし、当該合金の靱性が不十分なため、大きいトルクの検知には適切でないことが分かった。以上、(1)、(2)は達成できたが、(3)、(4)は実用化のための新たな工夫が必要であることが分かった。
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