紫黒米に含まれる色素成分の熱分解産物をターゲットとした機能性食品の開発のための基礎研究
研究責任者 |
比江森 美樹 岡山県立大学, 保健福祉学部栄養学科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 紫黒米に含まれる色素成分のシアニジン3-グルコシド(C3G)は抗酸化性等の機能を有し、生活習慣病予防の観点から注目されているが、熱安定性や生体吸収率が低いことが課題である。申請者は、紫黒米の調理過程でC3Gはプロトカテキュ酸(PCA)に分解されるが、PCAはC3Gよりも熱安定性や抗酸化性が高いことを見出している。従って、C3G由来の抗酸化性は食品を実際に摂取する調理形態で効率的に利用できることが示唆される。本研究では、C3Gの熱分解産物であるPCAの生体における機能性の評価を目的に、PCAを実験動物に経口投与した際の血中動態と抗酸化性について、C3Gとの相違を明らかにした。さらに、高コレステロール血症モデル動物を用いて、加熱済み紫黒米およびPCA添加食による高コレステロール血症発症抑制効果を検討した。
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