量子ドットを利用したスーパーキャパシタ用木質炭素材料の開発
研究責任者 |
鈴木 勉 北見工業大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 市販活性炭の性能を凌ぐFe量子ドットKOH賦活木炭のスーパーキャパシタ電極性能のさらなる向上を目指してFe添加量と賦活条件を変え、後処理(粉砕、酸洗浄)を行った。その結果BET表面積が2500m^2/g以上に達し、2-4nmのメソ孔が選択的効果的に増加する条件、工程は見つかったが、無機、有機電解液中の性能はもはや向上しなかった。これは細孔構造の優位性を生かす電極作成法が不備のためと推測される。なお、量子ドットの主たる役割がメソ孔発達であることはNi、Co、Cuを使って確認され、いずれの金属種も疑似容量として作用しなかった。Cu量子ドットを使用する電極炭素の性能は、Feよりやや劣るが市販活性炭の1.8倍であり、賦活収率の高さと金属の回収-再使用の容易さから、実用生産は有望と考えられる。
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