金属水酸化物と水和酸化物を複合化したスマートウインドウ用電極材料の開発
研究責任者 |
阿部 良夫 北見工業大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | スマートウィンドウ用の新規エレクトロクロミック電極材料の開発を目的として、Co及びNi水酸化物とNb及びZr水和酸化物との複合膜を作製した。これらのエレクトロクロミック特性を比較した結果、Co系複合膜に比べ、Ni系複合膜の方が大きな透過率変化と高い着色効率が得られ、Zr濃度11%のNiOOH-ZrO2・nH2O複合膜では、波長600nmにおける透過率変化が70%、着色効率が29cm^2/Cと最も良いエレクトロクロミック特性を得た。この複合膜は、pH=4の弱酸性水溶液電解質中でも800サイクルまで着脱色を繰り返すことが可能であり、複合化によりサイクル耐久性が大きく改善されることを明らかにした。
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