研究責任者 |
相馬 岳 香川高等専門学校, 機械電子工学科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | β-Zn4Sb3化合物は従来材料を超える熱電特性を有する熱電材料であるが、実用的な熱電発電モジュールの開発に到達していないのが現状である。Zn4Sb3化合物のモジュール化が進まない主たる原因は、同化合物がp型特性のみを有し、添加元素等の改良を施してもn型に転化できないためである。そこで、本研究ではp型材料のみの単極型モジュール作製を目標とした。今回は、研究開発期間の後半4ヶ月間の研究期間において1Zn4Sb3化合物の簡易的作製方法の確立、24素子の単極型熱電モジュールの作製及び評価、3長期耐久性試験を実施した。その結果、4素子の単極型熱電モジュールの作製方法を確立し、オーミック特性、発電特性において当初の目標をほぼ達成することができた。耐久性評価については、目標回数である365回の熱サイクル印加について未達であるものの現時点まで得られた結果から外挿した結果、365回の耐久性を確保できる見込みを得た。
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