難治性感染症治療薬としてのクオラムセンシング阻害剤のin vivoリアルタイムイメージングによる評価と新規治療法の開発
研究責任者 |
狩山 玲子 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究は、緑膿菌クオラムセンシング(細胞密度依存的)機構の阻害剤として見出された化合物(QS阻害剤)について、先進的なリアルタイムイメージング手法を応用したマウス大腿部感染モデルを用い、難治性感染症治療薬としての位置づけを各種抗菌薬との併用効果を中心に評価することが目的であった。QS阻害剤(4化合物)と各種抗菌薬との併用療法に関して至適投与方法を探索した結果、顕著な併用効果を示す数種類の抗菌薬との組み合わせを見出した。低用量で各種抗菌薬との併用効果が得られる臨床応用可能なQS阻害剤の開発が今後の課題である。高度化・複雑化した今日の医療現場には、緑膿菌やアシネトバクター等の多剤耐性菌が致死的となる患者は少なくなく、弱毒耐性菌に対する新規治療法の開発の意義は大きい。
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