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癌細胞特異的かつ安全な送達システムを利用したマイクロRNA補充療法

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 有馬 英俊  熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授
研究期間 (年度) 2011 – 2012
概要本課題研究では、癌細胞へのマイクロRNA補充療法に基づく新規癌治療システムの開発を目的に、ヒト乳癌細胞におけるanti-oncomirであるmiR-125A/Bと我々が開発した癌細胞選択的キャリアである各種Fol-PαC の中で、Fol-PαC (G3) を用いて、miR-125A/Bとの相互作用、複合体の物理化学的性質、血清中における安定性、細胞増殖抑制効果および細胞障害性について検討を行った。Fol-PαC(G3)とmiR-125A/Bはサブミクロンレベルの複合体を形成すること、また、50%血清存在下、Fol-PαC(G3)複合体は、miR-125A/Bの分解を顕著に抑制すること、さらに、Fol-PαC(G3)とmiR-125A/Bとの複合体をヒト乳癌細胞であるSK-BR-3細胞に導入後、細胞増殖が有意に抑制し、抗腫瘍効果を示すこと、加えてFol-PαC(G3)/control miRNA 複合体は、細胞障害性を示さないことを明らかにした。今後、小動物を用いた in vivo実験を行い、良好な結果が得られた場合、製薬会社等との共同研究の実施に向けた活動を行う。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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