α-アシロキシカルボニル化合物の環境調和型製造法の開発
研究責任者 |
UYANIK Muhammet 名古屋大学, 大学院工学研究科化学・生物工学専攻, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本申請研究では、応募者が開発した第四級オニウムヨージド/過酸化水素水(或はTBHP)触媒的酸化システムを用いる酸化的カップリング反応の最適化を行い、力量のあるα-アシロキシカルボニル化合物の製造プロセスの実現を目指した。その結果、当初目標としていた触媒量の削減に成功しなかったが、アンモニウムヨージドの代わりに、安価な触媒前駆体としてヨウ化カリウムやヨウ化ナトリウムを用いることに成功した。また、有機溶媒を全く必要としない反応条件を見いだしたので、本反応の実用化において更なるコスト削減が期待できる。さらに、不斉酸化的カップリング反応において、オキシアシル化では目的を達成できなかったが、その原因を考察することで、炭素-窒素カップリングの新反応を発見でき、最高85%の不斉収率に成功した。
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