概要 | 下水汚泥を種菌とし、グリセリンを発酵槽内濃度2.52 g/L以下で嫌気発酵槽へ投入すると、メタン、各種有機酸が生成した。次に、グリセリンの投入量を発酵槽内濃度25.2 g/Lとなるまで増加させると、水素が得られた。このとき、発酵液中には化成原料の1,3-プロパンジオールが生成した。廃グリセリンを原料として投入した場合は、発酵槽内濃度10.1g/L以下となるように投入したとき、グリセリンの分解に伴う水素、及び1,3-PDOの生成が見られた。その後、残存物質は有機酸、メタンとなり、共発酵開始より、全12日間の培養で、下水汚泥中の固形分は最終的に、約60%近くも減容化された。
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