イオンモーターへのスイッチの導入とリポソームのイオン濃度の制御
研究責任者 |
三留 規誉 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | ATP合成酵素は生体膜上に存在し、ATPの化学エネルギーにより中心軸を回転させてイオンを輸送する回転分子モーターである。本研究では、この膜に組み込まれた分子モーターの回転を制御して、リポソーム内のイオン濃度を制御することを目的とする。この研究で、1酸化処理による架橋の形成で中心軸の回転を制御したATP合成酵素を作製、2ATP合成酵素の回転制御によるリポソーム内の水素イオン濃度の制御を実施した。こうして、酸化還元処理によって、リポソーム内の水素イオン濃度を制御することが可能となった。今後は、細胞レベルでイオン濃度を制御したリポソームを使用した場合の有効性を実証し、実用化に向けての開発を展開していく。
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