インスリン受容体基質(IRS)のモノユビキチン化を指標としたインスリン/IGF活性制御剤のスクリーニング系の開発
研究責任者 |
福嶋 俊明 広島大学, 医歯薬学総合研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 研究責任者は、インスリン/インスリン様成長因子(IGF)の細胞内シグナルを仲介するインスリン受容体基質(IRS)がユビキチンリガーゼNedd4によってモノユビキチン化されると、これを介してインスリン/IGFシグナルが増強されることを見出した。本研究では、BRET法を用い、Nedd4によるIRSのモノユビキチン化量を生細胞で測定する系の開発を目指す。初年度では、BRET法に用いる各種発現プラスミドを作成し、IRS-Lucをドナー、Nedd4-YFPをアクセプターとするBRETシステムを構築した。更に、次年度では、Nedd4やIRSの中の相互作用に必要なドメインの絞り込みを行い、より高感度なBRETシステム構築の基盤となる情報を得た。今後、このBRETシステムの最適化を進めた後、IRSのモノユビキチン化を促進/抑制する化合物のスクリーニングを行い、最終的に新しいタイプの抗糖尿病薬・抗がん剤・抗老化薬のリード化合物として提案したいと考えている。
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