等電点二次元電気泳動による膜タンパク質の高精細分離システム
研究責任者 |
菓子野 康浩 兵庫県立大学, 大学院生命理学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 疎水性の非常に高い膜タンパク質を分離することが可能な等電点二次元電気泳動法の開発を目指した。そのために、ハイスループットな分析が可能になるよう、IPG(固定化pHゲル)のように簡易なシステム化の検討に注力した。その結果、乾燥したタンパク質分離用ゲルを支持基板に再現性良く固定化することが可能となった。この系を用い、乾燥前のゲルで等電点電気泳動を行うと、膜タンパク質が等電点に従って分離可能であった。しかし、ゲルをいったん乾燥してからサンプルを含む液で膨潤させたあとに等電点電気泳動を行うと、タンパク質の分離が良好ではなかった。今後、ゲルに含ませる膜タンパク質の可溶化剤を各種検討し、実用化を行う。
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