材料特性を活かした高付加価値薄肉製品のダイカストによる一体成型 -町工場でも使える省エネプロセスの開発-
研究責任者 |
羽賀 俊雄 大阪工業大学, 工学部・ものづくりセンター, センター長(教授)
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
概要 | Al-25%Siは熱伝導率が高く、線膨張係数が小さい(銅と同等)という電子部品の放熱材として有効である。本研究では、プランジャーの高速射出、型およびスリーブの加熱(温度制御)無しにAl-25%Siの溶解時の溶解温度が800°C以下、スリーブ内で半凝固状態にして半凝固ダイカストを行うことで型寿命や溶解エネルギーの問題を軽減する方法を考案し、半凝固ダイカストにおいても厚さが1mm以下の薄肉ダイカストを可能にした。半凝固ダイカストと1m/s以下の低速射出を組み合わせることで、湯じわなどの表面欠陥も発生せず、良好なダイカスト品を作製することが可能であることを明らかにした。
|